コラム blog

ただ思ったことを書くだけです。

お祭り男VS火の玉ボーイ


世代交代は成された、それが結果だった。




矢地祐介という新たなエースに五味隆典は名実ともにバトンを渡す形になった。




ゴングから矢地の飛び蹴り。


これで主導権は矢地。


速いパンチに五味は対応できない。

しかし五味も退かない。

右をブン回す。

矢地は避けるが、その威力はかつてのそれの片鱗を見せた。

次の瞬間、微かに五味の火の玉は着火したのではないか。


ひたすらに右をぶちこむ。


矢地もたまらずガードするが勢いを殺せない。

そのまま寝転びパウンドを浴びせる五味。
これに矢地も足を絡めて対抗するがかなりもらって朦朧とする。

これを仕留めきれない五味はやはり全盛期のそれではなかった。

しかし打ち合いを望んだ矢地が寝技で勝ったという事実だけでも、この日の五味の打撃がいかに脅威だったかがわかる。







試合後に五味が語ったように、今の矢地では世界には届かない。

それでもこの対戦を希望し、打ち合った矢地には日本のこの階級のエースとなる権利がある。

見方を変えれば寝技もあるところを見せたわけだ。

とにかくさらなるレベルアップを期待したい。矢地が持っているから、五味もあのように言ったのだろう。










五味は試合後に来年大晦日での引退を示唆した。

コメントからはやはりもう燃え尽きていた。

でもこの日見せた久しぶりの着火は、彼の意地か使命感だったのだろう。


損な役回りだ。


燃え尽きているのにバトンを繋がねばならないのだから。


これは矢地と五味だからできたのだろうが。







でももう1試合やるというのは今回で少しまたやりたくなったのだろう。


相手にクロングレイシーの名前を出すくらいだ。
最後にまた火の玉を燃えたぎらせて来てくれるはずだ。








この日の矢地は試合前からどこか嬉しそうだった。


本当に憧れたヒーローだったのだろう。



試合前の挑発も納得できる範囲、試合後の態度が本来の彼で五味へのリスペクトしかなかった。


昔の自分と戦った五味と昔の憧れと戦った矢地。

今回のRIZINのベストバウトでいいはずだ。