コラム blog

ただ思ったことを書くだけです。

福永祐一とワグネリアン

やっぱり福永祐一という騎手について。


報道はダービー馬ワグネリアンというよりダービージョッキー福永祐一についてが多い。

この感じはそうない。
GⅠの後はだいたい馬がなんたらの報道が多いし、ダービーもそんな印象がある。

まあ5番人気だったのもあるんだろうけど。




それはひとまず置いておくとして

福永祐一という騎手がいかに多くの人に愛されているかというのがレース後の光景や報道でよくわかる。

ここからは多分に主観的な話になるが


福永祐一騎手はお世辞にもファンから信頼されてる騎手ではないように見えた。

まあ競馬の世界でファンから絶対的な信頼を得るという人間自体が皆無なので(ギャンブル、しかも馬を扱うという特性上絶対ということがかなり少ないため)、福永祐一騎手が悪い騎手ということではない。

前述した競馬という競技の特性上いい騎手という定義が本当に難しいが、福永祐一は紛れもなくトップジョッキーの一人だ。

だが、勝負どころでのミスが悪い方に強く印象に残ってしまうところがあった。
それに加えコメントが独特な表現が多くそれが悪く捉えられがちだった。

ミスは誰にでもあるし、騎手は馬に乗るのだから尚更難しいもの。でも福永祐一騎手の場合はあまり勝負に出ないというか安全に乗るイメージが強く、特に近年はデムーロ騎手やルメール騎手のように大一番で勝負に出る騎手が目立っていたため度々批判の的となっていた。

これは本当に福永騎手だけでなく難しい問題でもある。

競馬は馬が主役であり、しかも一歩間違えば馬も人も命を落とす危険性がある。
命懸けで臨む騎手に対してリスペクトしなければならない反面、競馬はギャンブルでもあり馬券を買うファンがいて成り立つためファンの意見があるのももっともだ。

人馬の命を守らなければならない中で馬券を買うファンが納得する騎乗がされなければならない。
だから競馬、騎手の世界は本当に難しく一概には語れない。



そのうえで、福永祐一騎手の特徴は大事に乗るということ。
批判されがちだが巧い騎手なのは間違いない。
それはこれまでの実績が物語っているし、実際に見てて巧いと思う時はしばしばある。

反面、勝負弱さが目立つのは実際あった。

それがダービーなどのビッグレースで悪目立ちしてしまうから、よく批判されがちだった。






そんな彼の戴冠だったわけだが、終わってみれば素晴らしい騎乗に素晴らしい祝福の雰囲気。

如何に彼が愛されているかがわかる。
実際にいち早く騎乗コーチをつけたり分析にも人一倍時間をかけたりとアスリートとして彼は真摯に競技に取り組んでいるし、彼を見ていれば容易に人の良さがわかる。

友道調教師が「優しすぎる」と表現したように勝負の世界ではそれが足を引っ張る場面があったのかもしれない。
それでも今回のダービー、彼は勝負に行き勝ちに行きどうしても欲しかったタイトルを手にした。



天才の息子が苦労して手に入れたタイトル。「祐一にダービーを」と調教師やオーナーが口を揃えて語った。
それはこの報道になるな、と。




ダービー後のレースも人気薄を上位に持ってきていた。ここからさらに素晴らしいジョッキーになる可能性があるのかもしれない。











その相棒ワグネリアン

「なんで走るのかわからない」と騎手が語るようにあまり彼の中では特別な馬ではなかったのかもしれない。

ダービー5勝の武豊騎手が初タイトルを手にしたスペシャルウィーク。デビュー前から「ダービー馬」を意識し、実際にそうなり、彼の特別な馬となった。

それとは違うよくわからない小柄な相棒のことはみんなよくわかってないのかもしれない。

新馬戦で驚異の上がり32.6を記録し、野路菊東スポ杯と連勝し「来年のダービー馬」と呼ばれるも
弥生賞は脚を余し、皐月賞で一番人気を裏切る7着。
5番人気と追い込み一辺倒のイメージを覆し不利と言われる大外枠から先行しダービー馬となった。

早熟とも言われるが、友道調教師や一部の競馬関係者からはまだまだこれから成長するとも言われる。


結局この馬の真の姿はいまだみんなわからないのだ。











前の記事にも書いたがこの秋は未定だが、天皇賞、JCのタイトルを狙ってほしい。

弥生賞皐月賞の敗戦や福永騎手の名騎乗のイメージが強くこの馬の評価はさほど今は高くないかもしれない。
加えてダービー馬の近年の成績にディープ産駒に大物がいないとの評価。

ここからまた成長してそれらを覆してほしいし、やはり日本のダービー馬。強い姿をファンやゆくゆくは世界に見せつけてほしい。






個人的にこのコンビのファンであるし、日本ダービーというタイトルを手にした馬だし、そのキャリアがすべて同じ騎手というのも今の時代では貴重。

このコンビがまず無事に、そしてより高みに行くことを期待したい。


最後に福永祐一騎手とワグネリアン、陣営や関係者の方々に日本ダービー優勝おめでとうございますと言わせてもらいたい。そして感動をありがとうございました。