コラム blog

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堀口恭司の快挙と今後

ニューヨークMSGで行われたBellator222にてバンタム級王座戦

まずは歴史的なマッチメークを成し遂げたスコット・コーカー代表を筆頭としたBellator関係者、榊原代表を筆頭としたRIZIN関係者を称えたい。


ボクシング業界でも井上尚弥が参戦中のトーナメントのように団体を越えた闘いが行われる流れがあるが、近年のMMA業界の方はその動きはなく難しい状況が続いている。
言うなれば鎖国のような状況か。

プロモーションを越えての1戦というのはほぼ皆無。一方で夢の対決というのはそんな時に囁かれる。

こんな中で一石を投じた両団体の勇気は素晴らしい。





Bellatorバンタム級王者ダリオン・コールドウェル×RIZINバンタム級王者堀口恭司というカードもいわゆる夢の対決だった。


昨年末のアナウンスはまさに衝撃。

そこから半年後のリマッチで堀口恭司の2冠達成となるわけだが、コールドウェル含めた二人の王者の団体を越えてさらに団体を賭けての勇気も称賛したい。









試合はその偉大さとは裏腹に当事者の堀口をして「つまらない試合」となったが、それは両者の嚙み合わせもあるため試合が終わったいま批判などは必要ない。

テイクダウンしながらそこから攻撃に転じなかったコールドウェルにブーイングがあったが、転じなかったというより転じられなかったところにこのタイトルマッチと堀口恭司というファイターのレベルの高さを窺い知れる。



そんな堀口恭司だが彼はひとつミスをしてしまったようだ。
この試合に勝ったら「セフードくん、やろうよ」というような宣戦布告を用意していたという記事があった。

もちろん尾ひれ背ひれをつけた記事かもしれないが、それがあれば更なる夢の対決への機運が加速した可能性もある。

実際にこの歴史的タイトルマッチの直後の試合で勝利したアーチュレッタが試合後のマイクで堀口との対戦をアピールし、それが話題になっている。

SNSをはじめとした現代の情報社会ではそうしたアピールは事を動かす。

堀口が具体的にUFC二階級王者ヘンリー・セフードの名前を挙げることは重要だったといえる。





ただそれでなくともこの偉業は伝わるはず。


セフードはフライ級、バンタム級の二階級制覇を達成した後に会見で、翌週にタイトルマッチを行う予定だったコールドウェルと堀口の名前を口にしている。

まあUFCを動かすには代表のダナ・ホワイトという高い壁を動かさなければいけないのでそう簡単にはいかない。
UFCは誰もが認める最高峰であり、今回BellatorやRIZINが冒したリスクをとる必要性がない。


次なる夢の対決はさらに高い壁であることは頭に入れておかないといけない。









しかしバンタム級の世界地図は動いている。

事実上最強はUFCフライ級、バンタム級の二階級王者セフード。

UFCには他にもセフードに敗れたモラエスや元王者ガーブラントなどハイレベルな強豪がひしめく。出場停止中ながらディラショーもいる。

堀口恭司はそこに属さないが確実にそこに並ぶ存在となっている。
UFC以外では唯一無二の選手といえるのではないか。

コールドウェルはおそらく本来のフェザー級に戻るだろうし、かつて堀口を負かしたデメトリアス・ジョンソンはONEに渡り階級を上げることはしないだろう。





まあ現実的には堀口はしばらくはアーチュレッタのようなBellatorからの刺客を迎え撃つ状況が続くだろう。

いかにMMA業界が動こうともUFCは相当に壁が高い。
それがUFCだ。




堀口がセフードとやるには、堀口がUFCに渡るのが1番の近道だろう。

かつてUFCでなかなか試合が組まれなかった堀口だが、今なら復帰して1勝すればセフードとのタイトルマッチに辿り着ける位置にはいるはず。

しかしそのためには歴史的なBellatorとRIZINの2冠を手放す必要があり、これも現実的ではない。

理想としてはBellatorかRIZINの舞台にセフードを引っ張り出すのがあるが、それもまたセフードがUFC二階級制覇を手放さなければならない。









いやー壁は高い。



でもこんなことを考えさせてくれる堀口恭司という選手がいることを誇りに思わないといけない。

改めて今回の偉業に拍手を送りこの記事を締めたいと思う。

堀口恭司選手、おめでとうございます。今後の益々のご活躍を期待しております。