コラム blog

ただ思ったことを書くだけです。

安田記念の価値

日本ダービーの興奮冷めやらぬ中、JRAは良い意味で息つく暇を与えてくれません。


昨年に続き春競馬最大のオールスター戦の様相を呈してきたマイルG1安田記念が今週日曜に開催予定。




いや、本当に競馬の開催があることは日々の活力になるというか。
もう何度言っても言い足りない。

JRAおよびすべての競馬関係者の皆様、本当にありがとうございます。
くれぐれもお身体ご自愛頂きますようお願いします。

















さて、前述のとおり近年の安田記念はメンバーが揃う。
正直流れとしてはファン投票があるグランプリの宝塚記念より豪華だ。

レーティングはまあひとつの指標でしかないが、参考として安田記念は国内でも高い位置にいる。







まあ様々な理由があるのだろうけど。






今年に関しては海外遠征が難しいというのがある。

具体的にはドバイターフ、香港チャンピオンズマイルに行けない馬が回ってきてるし、イギリスのロイヤルアスコットも今年は遠征が難しい。


これはイレギュラーな事ではあるが、それでレーティングや価値が上がるなら安田記念や出走馬には悪いことではなくなるのも事実で。







ではそれ抜きに考えよう。


そもそも古馬にとって春競馬は意外とローテーションが組みづらい。競馬ゲームをやったことがある人なら実感するだろう。
ちょっとG1の条件に偏りがあるのだ。
特に1800~2400mを主戦場とする馬には厳しい。


実際、春を控えめにして秋の方に重きを置くG1馬が多い。ダービー馬ワグネリアンなんかは昨年は春は大阪杯のみで、夏の札幌記念から天皇賞、JCへ向かった。


もちろん馬のコンディションもあるが、春に合わない条件で無理して使うなら休んで秋のビッグレース
に備えようと考える陣営が多いのだろう。











これまで春競馬で1番のビッグレースといえばグランプリ宝塚記念だったはずだ。


まずそこをパスする陣営が多い。

梅雨時期の暑さに加え、荒れた阪神の馬場は不得意な馬には消耗するしリスクが大きい。
数年前の有馬記念もそうだった。
そうして価値は下がってきているのは競馬ファンなら実感しているはずだ。

そもそも非根幹距離のタフな条件が日本競馬のトレンドに反しており、有力馬はファン投票に漏れる可能性は低くそこにプレミアはない。

有馬記念は賞金増額等、主催者側の尽力で持ち直したが宝塚記念にはまだメスは入っていないのが現状だ。


否定的な文にはなったが、決して宝塚記念を無くせと言っているわけではない。
宝塚記念を制したナカヤマフェスタ凱旋門賞2着に好走したように、日本競馬のトレンドに反するが故の価値は存在する。
一昨年は香港からエグザルタントが遠征してきて2着に入ったのも国際的な観点からすれば価値があることだ。

宝塚記念をどうして行くかは春競馬をより盛り上げる上で重要なファクターとなりそうだ。














JRAが動いたのは宝塚記念の整備でなく、別のやり方だった。

それまでG2ながらメンバーが揃っていた大阪杯を2017年からG1に格上げした。

初年度からキタサンブラックマカヒキらが出走し、翌年2018年はG1馬6頭、2019年はG1馬8頭が出走している。他にも重賞連勝や複数勝ちの馬を含め豪華なメンバーを揃えてG1としての価値を示している。


G1となり名実ともに価値を高めた大阪杯がある意味で春の古馬戦線の軸になりつつある。

ペルシアンナイトやサングレーザーのようにここから安田記念に向かうローテーションもできつつあり、今年はダノンキングリーが同様の道を辿る。




ただ大阪杯に関しては阪神2000mで、同じく阪神2200の宝塚記念と少しキャラが被るのは気になるところではある。









大阪杯の価値は上がったが、中距離馬にとってローテーションが組みにくいことに変わりはない。

大阪杯後の選択肢が難しいのだ。


宝塚記念は前述のとおり避けたい。
となると香港のQE2Cかロイヤルアスコットあたりになる。遠征はリスクもあるので簡単ではない。
ならば府中のマイルに、となるわけだ。

特に今の時代はぶっつけも主流になり出走レースを絞る傾向にある。
宝塚記念で消耗し、秋以降にダメージを残すなら府中マイルの方が利点は大きいのではないか。




同じような観点でドバイやオーストラリア帰りの馬も安田記念には集ってきている。

リアルスティール、アーモンドアイ、ダノンプレミアム等がその例だ。








そんな感じで安田記念はポジション的には使いやすいのだろう。

あと東京競馬場連続G1と言えば聞こえは良いが、こと古馬混合に関しては安田記念しかない。
春に府中を走りたければ安田記念に行くしかないのだ。


かといってそれで府中の中距離G1を創設すれば安田記念がスカスカになりかねない。
そのあたり番組作りは難しいところで、現場は当然のことJRAやメディアにファンを含め意見交換しながらベストな形を探っていきたいものだ。











さて、もともと安田記念はスプリント路線からも有力馬が来る。
海外競馬関係者からも指摘されるように日本はスプリントが弱い。

そもそも日本のトレンドは日本ダービーを勝つ馬であり、生産もそうなら番組作りもそれに見合うものになる。
必然的にスプリントは弱くなる。当然の流れだ。


春のスプリント王決定戦高松宮記念を終えたスプリンターは行き場を失う。

基本的には秋のスプリント王決定戦であるスプリンターズSに視線を向けて行く。
有力馬にはそれまで間隔がある。海外のレースもあるにはあるが、ロードカナロアのような傑出した存在でなければ勝ち負けは難しいのが実情。

必然的に休養かG2に行くか。でなければ距離を延ばして安田記念となるのだろう。

今年もタワーオブロンドン、ダノンスマッシュ、ミスターメロディが出走予定だ。





これに加え、牝馬路線からも有力馬が安田記念には集まる。









長くなったが、そんなこんなで安田記念にはメンバーが揃うわけだ。
















個人的にはジャスタウェイの頃はなんで安田記念になんか出るんだと思ったけど。
ここ数年で価値が上がっている感じがすごくある。


まあもともとマイル路線は強い馬いるし面白いんだけれども。

ただしジャスタウェイのローテーションに関してはいまだに納得いかない。













まあ去年、今年はアーモンドアイ、ダノンプレミアムが連続参戦してきてるのがでかい。

それだけで見る価値がある。

世界的に高速化が進む中で安田記念の価値が高くなってきてるというのは良いこと。

欲を言えば海外馬が来ればさらにおもしろい。馬券的には難しくなるが。

昨年香港最強馬ビューティージェネレーションが参戦しそうな感じもあったり、それなりに国際感はある。
昔は香港馬に加えてUAEの馬も来たみたいだし。

ヨーロッパの馬は時期的に厳しいところはあるけど、なんか環境を整えてあげてもう少し海外馬が参戦しやすい状況にできれば良いと思うのが身勝手ながらいち競馬ファンとしての願いだ。








まあ今年に関してはこの状況なので。
とにかく開催されるだけありがたいし、加えてこのメンバー。
ダービーで盛り上がりがピークと思いきやまさかこんなボーナスがあるとは。

ギャンブルとしてちょっとマイナスイメージを持たれがちだけど、競馬っていうのはそういった活力をもらえる素晴らしいもの。

実際ギャンブルとしての側面はあるわけでそれは否定するつもりはない。

ただその売上の一部が国に入っているのも事実なわけで。
この経済的にも苦境な状況下で大きな役割を果たしている。



スポーツとして、ギャンブルとして大きく国に貢献してるのは間違いないわけだ。

メディアにはそのあたりをしっかり伝えてほしい。
特に競馬担当ではないメディア関係者。

ダービーウィークを終えてさらにそれは思う。
ちょっと競馬の扱い不当ではないかと。

安田記念、アーモンドアイが出走するのはいろんな意味でチャンスだからしっかりやってほしい。









ちょっと苦言のようにはなったけれども、とにかく競馬が開催されてる意義や素晴らしさが多くの人に伝わってほしいと思う。

その素晴らしさがわかるような豪華メンバーが揃うG1安田記念東京競馬場1600m。



主役は一般の方も耳にしたことがあるのではないか。
女王アーモンドアイ。

歴代最多タイのG1レース7勝の現役最強馬。
勝てば歴代単独トップとなる8勝目。偉業がかかる大一番だ。




対するは昨年の王者インディチャンプ。

昨年は春の安田記念、秋のマイルCSと1600mのG1を連勝。
特に昨年の安田記念ではアーモンドアイに勝っており、1600m国内最強馬が、現役最強馬の記録を阻むかに注目が集まる。




そこに割って入るのがアドマイヤマーズ。

アーモンドアイ、インディチャンプの1つ下の世代の1600m王者。
さらに国際G1香港マイルも制している実力馬。
海外実績を引っ提げて、国内王者と世代交代を狙う。




さらに史上最強馬ディープインパクトの子供たちもも黙っていない。
グランアレグリア、ダノンプレミアムはともにG1馬で能力は上記の馬にも引けをとらない。


他にもタワーオブロンドン、ペルシアンナイト、ミスターメロディとG1馬が目白押し。

野球で言えばオールスター、サッカーで言えば代表戦、歌番組で言えば紅白歌合戦ばりの豪華メンバー。



日曜15時からフジテレビ系で生放送。

競馬ファンのみならず、競馬に興味がない方も豪華メンバーですし見やすいレースかと思うので是非。