サトノフラッグ、ヴェルトライゼンデ、アリストテレス、ウインマリリンと有力4歳馬が揃ったAJCC。
逆に5歳以上は手薄な印象。
とはいえこの舞台なら昨年二着のステイフーリッシュやアルゼンチン共和国杯二着で京成杯勝ちがあるラストドラフトがいる意外と骨っぽいメンバーかもしれない。
逆に4歳世代はこのメンバーここで何もできず負けるようならいよいよ低レベルとの評価は避けられない。それぞれ目標のG1に向かうためにも、G2ながら負けられない戦いだ。
最注目はアリストテレス。
この馬の実力がどれほどなのか、これはある意味このシーズンの競馬界で一番の関心事かもしれない。
コントレイルを追い詰めた菊花賞の実力が本物なのか、ただ相手なりに走る馬なのか。
菊花賞以来3ヶ月ぶりのレースに注目が集まる。
そしてこの世代は無敗三冠馬コントレイル、No.2の朝日杯王者サリオスと序列がハッキリしており、AJCCはそれに次ぐ世代三番手を争うレースでもある。
ダービー三着のヴェルトライゼンデもその候補の1頭。
菊花賞は珍しく不発だったが、それ以外はホープフルステークス二着や神戸新聞杯二着など安定した末脚を持つ馬。
父ドリームジャーニーが得意とした小回り中山で再び力を示したい。
皐月賞時は一部では三強と言われ、コントレイル、サリオスに次ぐ評価を受けていたサトノフラッグ。
弥生賞ディープインパクト記念で父を彷彿とさせる末脚を見せた中山はこの馬も実績アリ。
昨春クラシック本番は疲労もあり不振に終わったが、夏の休養明けは二着、三着と本来のパフォーマンスに戻りつつある。
ここは真価を問われる。
割って入るのがオークス二着のウインマリリン。
この世代の牝馬としても低評価を覆したい。
先日の愛知杯をマジックキャッスルが制したようにその流れはできつつある。
先行力を生かせるか。
さて、そんなわけでここからは現段階での予想。
中山ということで枠順、馬場状態は予想にかなり重要だが、ここは力関係を重視して見ていきたい。
このメンバーならアリストテレスだろう。
相手なりに走る馬とはいえ菊花賞のこの馬のパフォーマンスには誰もが驚いた。
この馬の取捨がポイントになりそうだが、ここに来て不調説も。
それ次第ではあるが、力自体は信用したい。
菊花賞前に競り落としたフライライクバードが先日圧勝したあたりその価値はある。
それなりに力を出せる状態なら圧勝もあり得る。
相手はサトノフラッグ。
弥生賞に菊花賞三着と実績は充分それに値する。
古馬となった初戦でマーフィーが評価した力を示してくれるのでは。
これに先行力のあるウインマリリン、安定感のあるヴェルトライゼンデ、昨年二着のステイフーリッシュを絡めていきたい。
馬場状態が悪いようならラストドラフトもありだ。
金杯や日経新春杯は荒れたが、ハンデ戦というのもある。
今回は別定、ある程度上位人気で決まるのでは。
あとは枠順や馬場状態次第で変えつつ、買い方で工夫したいところ。
とにかくアリストテレス、サトノフラッグの走りが楽しみだ。